【呼吸器科の業務内容】
呼吸器科は呼吸器内科と呼吸器外科にわかれます。代表的な疾患である肺がんは、内科・外科ともに取り扱います。
呼吸器内科
一般的な病棟看護だけでなく、人工呼吸器の管理や、抗がん剤治療や緩和ケアにおける疼痛コントロール、家族の精神的ケアまで幅広い知識、技術が必要になります。人工呼吸器・酸素マスクを使ったケアを習得できると共に、すべての診療科に共通するベーススキルを習得できるのが特徴です。
また、結核や肺炎などの感染症を取り扱っているため、院内感染の予防は非常に重要です。感染症が起こるメカニズム等について学び、院内感染を起こさないよう細心の注意を払って業務にあたることが求められます。
呼吸器外科
がんの手術のために入院した患者の手術前後の処置(人工呼吸器の管理、胸腔ドレーンの管理含む)や説明、指導などの業務があります。
また抗がん剤治療をしている患者も多いため、化学療法の知識も必要になります。
【呼吸器科の平均年収】
単科ではない病院やクリニックも多いため、呼吸器科で働く看護師の平均年収を厳密に出すことはできません。
そのため、今回は呼吸器科を診療科目として標榜する事業所に転職した常勤看護師の平均年収をご紹介いたします。
入社年度 |
呼吸器科 |
全転職者 |
2020年度 |
¥4,194,900 |
¥4,015,512 |
2021年度 |
¥4,228,003 |
¥4,047,877 |
2022年度 |
¥4,269,537 |
¥4,098,639 |
※当社実績による
※賞与がある事業所については、2年目以降の標準賞与実績で計算
※定めがないものに関しては夜勤手当は2交代月4回(3交代は月8回)で計算
※固定残業手当以外の残業代手当は含まない
呼吸器科のある事業所に転職した看護師の2022年度平均年収は4,269,537円で、同期間の全体平均年収の4,098,639円より4%程度高いです。
表をみると、直近3年間は同様の傾向であることが分かります。
病院勤務の場合、急変対応等で残業も多くなりやすい診療科目であるため、実際はこの集計結果より高い年収になることも充分あり得ます。