『履歴書は合格する要因にはならないが落ちる原因にはなる』 多くの方々の履歴書を見てきたキャリアパートナーだからこそお伝えできる履歴書の書きかたをレクチャーします。ただし、必ず忘れないで頂きたいのが最初の言葉です。基本的に、履歴書は減点方式だと考えてください。素晴らしい出来栄えで書けているからプラスになるのではなく、履歴書もちゃんと書けていない人なのかというマイナス面の方が強いのです。 しっかりした実績やスキルもあるのに、履歴書だけで不合格となってしまう方もいるので、正しい書きかたをして、面接のチャンスをもらうことが履歴書を書く上でのゴールだと考えてください。
コンビニや100円ショップでも購入可能ですが、注意としてバイトの面接に使うような履歴書を選ばないようにしましょう。サンプルがあるので、購入時にはこちらを参考に探してください。職歴や資格などを書くスペースが十分にあるものが必要です。ダウンロードもできるので、ご希望の方はご利用ください。
履歴書は修正液、二重線で誤字を直す事はタブーです。間違えたら新しい履歴書に書き直しをしてください。間違えないように落ち着いて書く環境も大事になります。
最近は摩擦熱で消せるボールペンもありますが、こちらは利用しないでください。履歴書は証書としての機能も果たしますので、改ざんが可能なものは使用不可です。
メール等で提出する場合…提出日の日付
持参する場合…当日の日付
郵送する場合…投函した日付
「ふりがな」とある場合…ひらがなで記入します。
「フリガナ」とある場合…カタカナで記入します。
数字は算用数字を用います。履歴書の「年」の記載は和暦・西暦どちらでもOKですが、必ずどちらかに統一して使用してください。
都道府県名から書きます。マンションやアパートなどは省略せず、建物名と部屋番号まで記載します。
3ヶ月以内に撮影した写真を使用します。 服装はスーツやジャケットを着用するのが良いでしょう。表情は歯を見せない程度の自然な表情が好印象を与えます。 駅前やスーパーに設置されている無人証明写真機でも撮影可能ですが、お店で撮ってもらった方が見栄えは良くなります。スナップショットやプリクラは絶対に使用しないでください。
1つしか記入欄がない場合は携帯電話の番号で大丈夫です。固定電話の記入欄があるものの、固定電話を自宅に引いていない場合は「なし」と記入します。 空欄は記入もれに見えるため避けます。
ここまでは書き慣れた内容なので、それほど問題はないと思います。しかしここから先は誤字脱字や、数字の記入間違いなど多発しますので注意して書いてください。
1行目に学歴と記し、2行目から学歴を書きます。 中学校は卒業年次のみを記入します。高校以降は、入学・卒業年次ともに書くのが一般的です。 学校名・学部・学科は省略せずに書きましょう。
正職員以外での勤務だった場合は、「非常勤として入職」などと書いて雇用形態を明らかにしましょう。 病院や施設名だけではなく、法人名も必ず記載しましょう。また「●●科病棟勤務」など、所属部署や科も明記すると良いでしょう。ただし、職歴が長くなる場合は省略も可能です。 現在も在職中の場合は「現在に至る」退職した場合は「一身上の都合により退職」と記入します。 またよくある間違いとして、入職と退職を1行で書く、そもそも退職を記載しない、「〃」で退職の行の法人・事業所名を記載するなどがありますが、こちらはNGですので手間ではありますが、1行ずつきちんと書きましょう。
「短い期間しか働かなかったから書かなくていい?」という質問を受けますが、きちんと全ての職歴を書いてください。いくつもの施設を経験している人は経歴が長いことのマイナス部分を心配されますが、自己判断で削ることは止めましょう。迷うことがあればキャリアパートナーへ相談してください。個別の事情やこれまでの経歴を踏まえた上で、どのような記述方法がいいかアドバイスが可能です。
資格を取得した順に正式名称で記入します。 取得した免許・資格は仕事に直接関係するかどうかは関係なく、すべて記入します。取得資格が多く、書ききれない場合はその他や備考欄への記載も可能です。趣味の認定資格や、スポーツの級・段などは書いても書かなくてもOKです。 また看護師免許については必ず記載してください。まだ取得していないものの、現在資格取得に向けて勉強している場合は、最後に取得予定として記載することも可能です。受ける予定もなく記載することは避けましょう。
履歴書の中で最も重要な項目です。 正直な気持ちとして「土日休みだから」「給料が高いから」といった内容を書かれる方もいらっしゃいますが、面接官が見た時にいい印象は与えられないと思います。お見合いを受けると考えて、どうしてこの人とお見合いをしてみようと思ったのかを相手に伝えるシチュエーションと同じものだと思いながら記述してください。 またものすごく短い、あるいは細かい字でびっしりと書く方もいらっしゃいますが、多数の履歴書を見る中で、面接官が見る気をなくすような書きかたは避けましょう。長すぎず短すぎず、適量が大事です。
具体的には、下記のような流れで考えてみると良いでしょう。
①看護師になった理由やきっかけ(経験が浅い方の場合)
②前職(これまでの職場)ではどんな方を対象に、どんな看護を実践していたか
③そこで学んだことや大切にしていたこと(具体的なエピソードもあると◎)
④上記を踏まえて、なぜ応募先を選んだのか
⑤今後は応募先でどのような看護をしていきたいか
※④か⑤はどちらか書けていればOKです
職務経歴書を提出しない場合は、この部分でどのようなスキルを磨いてきたのか書きましょう。人間性や看護観を出しやすい項目になるので、こだわりが強い方は記載をした方が面接時に現場の看護観など話が出やすくなります。
絶対にゆずれない項目や希望する科や部署などがあれば記載しましょう。ただし、キャリアパートナーが間に入っている場合は事前に事業所へお伝えしているため、あえて書く必要はありません。 何も希望がない場合でも「特になし」と記述し、空欄のままにしておくことは止めましょう。
求職者の方々から一番多い相談は、志望動機の部分です。何を書いたらいいのかわからない、この内容で出していいのか判断できないなど、様々です。
記載内容は受ける施設タイプや雇用形態によっても大きく変わります。特に企業系になると、医療関係者ではない人が面接官の可能性が高くなります。
また面接官が看護部長か事務長なのかによっても気をつけるポイントが変わってきます。
ご自身で答えを見つけることは非常に難しいと思いますので、お気軽にキャリアパートナーへご相談ください。
やっと書き終えた所で以下の点をチェックしましょう!気付かない所でマイナスにならないように最後まで気を抜いてはいけません。
問題なく仕上げたら封筒に入れ、当日手渡しする場合は宛名は書かなくてOKですが、裏面に自分の住所と氏名を記載しましょう。すぐ開封しますので、糊付けしなくて大丈夫です。
事前に郵送する場合は、送付状(添え状)を同封し、提出期限に間に合うよう投函しましょう。
またコピーを取っておくことも重要です。
こちらは面接時の話のタネにしかなりません。人に話して差し支えないものであれば正直に記載しましょう。
ケースバイケースです。面接官が年配の人ほど、手書きの履歴書を好む傾向はあります。手書きのほうが無難ではありますが、事前に確認がとれたらPCで作成した履歴書を提出しても問題ありません。徐々にPCで印刷した履歴書でもOKな病院が増えてきた印象はあります。
サンプルがありますので、こちらを参考にしてください。またフォーマットのダウンロードが可能なので、ご自身で印刷して記入することも、パソコンのWordソフトで作成することも可能です。
紙のサイズはWordの場合はB5またはA4、PDFの場合はB4またはA3で印刷をしてください。コピー用紙ではなく厚手の上質紙を使うと、市販のものと遜色ない履歴書になります。
職場で印刷することはおすすめしませんが、身近のコンビニで印刷が可能です。メールに添付して送付する、メモリーカードから印刷を行うことができるようになっていますが、コンビニによってサービス内容が違うので、事前にやり方を確認してください。スマホしか持っていない方でも利用可能です。
多くの求職者の方々と接するキャリアパートナーには、様々なびっくりエピソードがあります。笑い話のようですが、実際にあった話ですので、もしかしたら自分もそうなっていないかな・・?と振り返る機会にしてください。
履歴書に学歴と職歴の欄がありますが、学歴、職歴と書いた続きに職務経歴書の内容が記載されていて、自分がどんな経験を積んできたかアピールがびっしりと書いてありました。確かに内容はすばらしかったのですが、履歴書はあくまで履歴書なので職務経歴書は別にして頂きたかったです。 (キャリアパートナー R.K)
履歴書は面接当日に持参して頂く予定になっていました。面接で元気よく「履歴書をお持ちしました!」とおっしゃっていた所まではよかったのですが、取り出した所はカバンの中ではなく、着ていたジャケットのポケットだったそうです。 しかもポケットに入るサイズに折っていたため、履歴書は折り目がたくさん入ってなにやら汚い印象に。。紙のフチもかなりよれていたと聞きました。 面接官も「初めてポケットから履歴書が出て来る所を見ました」と笑っていたので、事なきを得ましたが、非常識だと言われても仕方がないので、冷や汗をかきました。 (キャリアパートナー M.K)
志望動機が「家から近いため」の一言で終わっているのに対して、希望条件は非常に充実していた履歴書がありました。 希望条件には、子供がいるので残業はできません、時間外研修は参加しません、夜勤もできません、保育園の関係で朝は○時以降の出勤しかできません、○曜日は出勤できません、などなど。 お気持ちはわかるのですが、一方的に条件を突きつけてくる人に対して事業所の方が抱く印象を考えるとマイナスが強すぎます。 事前に譲れない条件を書くのは決して悪いことではありませんが、対面していない時点で要求を突きつけすぎるのはあまりよろしくないと思っています。 (キャリアパートナー M.Y)
趣味の項目は話題になることもあれば触れられないこともあります。そこまで重要ではない項目ではあるのですが、趣味に「コスプレ」と記載する求職者様がいらっしゃいました。 私はコスプレイヤーの方を見ることもアニメも好きなので理解できるのですが、年齢が上の方が見てもいい印象を持たれない可能性があると思い、訂正をお願いしました。 書きかたでオブラートに包む表現も可能なので、履歴書では波風を立てず、面接で聞かれた際に「実は・・・」とお伝えする方がいいと考えております。 (キャリアパートナー R.T)
履歴書の書きかたや大事なポイントは掴めたでしょうか?個別の事情で履歴書の内容は変わることもあります。もし不安があるようであれば、キャリアパートナーへぜひご相談ください。無料でご利用頂けます。
ナース専科 転職は「ナース専科」の会社が運営する、看護師さん専門の転職支援サービスです。
ナース専科の歴史は、1980年に創刊した就職情報誌、看護専門誌から始まりました。現在まで約40年、就職・転職支援・看護知識の発信など3つのサービスを展開しています。 今までも、これからも、看護師の皆さんのどんな悩みにも応える存在でありたい。 ナース専科はそう考えています。
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