看護師の転職・退職時に注意するべき税金は？所得税や住民税、確定申告も忘れずに！

転職・退職時期で変わってくる税金の納め方

あなたが今、退職や転職を予定しているのであれば、ぜひ知っておくべきことがあります。
それは、「税金」のこと。

税金といわれてもよくわからないという人もいるかもしれません。後で困らないためにも、ぜひあらかじめチェックしておきましょう。

知らなかったじゃ済まされない。思わぬ事態になる前に！

税金のことをきちんと理解しておかないと、どのようなことが起きるのでしょうか。例えば、後から、多額の納税通知が来て慌てることになったり、払わなくて良い税金を払う羽目になったりします。

税金と聞くとむずかしそうに聞こえますが、退職時に気を付けるべき税金は、「所得税」と「住民税」の2種類だけ。それぞれについて見ていきましょう。

所得税・住民税の支払額ってどうやって決まるの？

そもそも、所得税と住民税の支払額は、どのように決まるのでしょうか

●所得税
所得税は、103万円以上の所得がある人は必ず、納税義務があります。
職場側が行う「年末調整」か、自分で「確定申告」することで金額が決まります。
今、給与から天引きされている人は、過払い分が帰ってくる場合もありますが、手続きしないと戻ってこないので注意しましょう。

●住民税
前年度の所得から納税額が決まります。よって、今無職であっても、前年度に収入がある場合は納税義務が発生します。

チェックするべきポイントは？

では、この税金についてどんなことに注意すれば良いのでしょうか。看護師がチェックするべきポイントを見ていきましょう。

●年をまたいで転職する場合や、副業がある人は「確定申告」を！

通常、所得税は職場が「年末調整」を行ってくれますが、年をまたいで転職する場合や、副業をしている場合は、自分で税務署へ「確定申告」をして、過不足を調整してもらわなければなりません。

年末調整は、1月～12月の1年間に支払った所得税に対して行われます。もし12月時点で働いておらず、次は来年1月から働くという場合は、年末調整をしてもらう職場がないということになるので、自分でする必要があるのです。確定申告については、国税庁のページに詳しく書かれていますので、確認しましょう。

●12月までに無職の期間がある場合、住民税の納税義務が！

住民税は、前年度の収入で納税金額が決まるもの。無職期間分も納税する義務があるので、よく注意しましょう。納税方法は、自分の住む市区町村の役所で確認できます。

●今の職場で住民税が天引きされているか確認しよう

住民税が今の職場で給料から天引きされている場合、辞めるときの給与から、住民税が数ヶ月分一括天引きされる場合もあります。

一括で天引きされる場合とは、次の職場へすぐに仕事を継続できないときや、すぐに転職せずしばらく仕事に就かないときです。このように、無職の期間がある場合は、「普通徴収」といって、自分で役所に納付する方法を選ぶこともできます。一括での納付がむずしい場合は、分割できるかどうか、職場や役所に相談してみましょう。

●退職時には源泉徴収票をもらおう！

「源泉徴収票」とは、給与や所得税、年金などが記載されている書類です。退職する場合は、必ず職場からもらいましょう。転職する場合も、無職になる場合も、どちらも必要です

次の職場で、正社員として勤務する場合は、転職先への提出が必要です。しばらく働かない場合も、確定申告の手続きで必要になることもあるのでしっかり保管しておきましょう。

税金について、いい加減に対応する職場は要注意！

しかし、源泉徴収票を請求してもすぐに出してくれず、11月まで待ってほしいという怠慢な対応を見せたり、源泉徴収票を出そうともしなかったり、そもそも、源泉徴収を行っていなかったりするような職場も、残念ながらあるようです。

もし今の職場が、このように、税金に対していい加減な対応をするような職場であるなら、転職したほうが良いでしょう。

また、働き方によっては、住民税が天引きされない場合もあります。しかし、日々の仕事が忙しいこともあり、仕事の合間を縫って、自分で納付するというのは大変なものです。うっかり忘れて滞納すると、延滞金が加算されてしまうこともあるので、できれば天引きしてくれるしっかりとした職場で働きたいものですよね。

しっかりした職場で働きたいならご相談を！

転職先を決める際にも、税金について、いい加減な対応をするような職場を選ばないようにも注意したいところです。

そんな心配も、「ナース人材バンク」で紹介する求人なら必要ありません、また、扶養内で働きたい場合の相談も承っています。あなたに合った、しっかりとした職場に転職したいあなたは、ぜひコンサルタントに相談されてみてください。